
中学入試は実はレベルが高く、「こんな問題を小学生が解くの!?」と大人でも驚くくらい難易度の高い問題が出題されます。
名門私立校の入試問題となると、現役の東大生でも半分程度は解けないそうです。
そのため中学受験をするには、小学校の勉強だけでは厳しく、塾に通うのが当たり前という状況になっています。
通塾は一般に4年生から始めるケースが多く、塾のカリキュラムも3年間という長い期間を見据えて組まれています。
学習塾を選ぶポイントはご家庭によってさまざまでしょうが、すでに志望校が決まっているのならその学校に強い実績を持つ学習塾を選ぶという選び方もあるでしょう。
あるいは、子どもと相性の良い塾を選び、中学受験の時点での実力に合った学校を受験するという考え方もあります。
しかし、いずれにせよまだ幼い小学生に、かなりハードな学習を要求するのが中学受験です。
まずは低学年のうちにしっかりとした家庭学習の習慣をつけておくことが大切です。
そして、塾に通うようになってからはそれぞれの塾が指示する学習をしっかりこなしていきましょう。
家庭学習が予習中心なのか復習重視なのかは塾によって異なりますし、また親が子どもの学習にどう関わっていくのかも塾それぞれの考え方があるようです。
中学受験がよく「親子の受験」と言われるのは、高校受験や大学受験にくらべはるかに親の関わる割合が多いからです。
かといって親が学習スケジュールをすべて管理したり、あるいは子どもが勉強しているところにつきっきりで教えるというスタイルでは子どもの自主性が育たないことが多いです。
親はそっと見守るようなスタンスでサポートしてあげられるのが良いでしょう。
高校受験は、その地域その地域によって選抜方式が異なったり、公立と私立でも受験科目や試験の難易度が大きく異なるなど、多種多様な形態があります。
もしも高校受験のために学習塾を選ぶのなら、まずはその地域に密着しその地域の事情をよく把握している塾を選びたいところです。
とくに公立高校の入試の場合は、内申点も加味して選抜される地域も多いので、中学校のテスト対策もしっかりやってくれる学習塾が良いでしょう。
進路指導がしっかり行われたり、過去の卒業生から情報を聞いたりできるのも、地域密着型の学習塾の長所です。

学習面の話しをすると、5教科のなかでは数学と英語は力を注いで学習に取り組みたいところです。
小学校の算数は具体的なものを扱うのに対し、数学はより抽象的になります。
また、英語は中学生になって初めて習ったという人も多いでしょうから、数学と英語は差がつきやすい科目なのです。
私立では受験科目が国語・数学・英語の3科目という学校も珍しくありません。
このように数学や英語でつまずくと高校受験にはたいへん不利な状況に陥ってしまいます。
公立高校であれば中学校の教科書レベルをしっかり理解しておけば、入試では十分対応できます。
学校の授業についていけないようなら、進学塾よりは補習塾を選んだほうが良いでしょう。
ただ、私立高校や一部の公立高校は、教科書レベルを超えた出題をする学校もあります。
これらの学校を目指すのであれば、中学校の勉強だけでは不十分なので塾に通う必要があります。
高校受験においては自分の現状や地域の事情の合わせて、学習塾選びをするのが良いでしょう。
大学受験においては、中学受験・高校受験とちがい受験生はすでに高校生以上ですから、学習方法も親が決めるというよりは本人が決める場合がほとんどだと思います。
ですから、独学で大学受験を目指す人もいれば、通信教育で入試に備える人もいるといった具合に、各人が自分に適した学習法を選択します。
通っている高校が進学校であれば、学校の授業も大学受験を意識したものだったり、あるいは補習講座が活発に開かれていたりします。
さらにしっかりした大学受験対策を求めるなら、学習塾や予備校に通うのが良いでしょう。
学習塾や予備校は大学受験を専門に扱っているので、受験に関する情報や入試の分析においてはかなり精度の高いものが期待できます。
とくに大手の予備校であれば、過去に在籍した生徒数も多いので豊富な情報量を提供してくれます。
定期的に実施される模試のデータに照らし合わせれば、自分の合格可能性を的確に示してくれるでしょう。
また、予備校の講師は生徒による授業の評価が低ければ生き残れない世界なので、授業の質を上げることに余念がありません。
そうした授業を受けると刺激にもなります。
大人数の予備校が合わない人は、少人数の学習塾か個別指導が適しています。
学習の疑問点にすぐ答えてくれたり、親身になって相談に乗ってくれるという魅力があります。
大学受験で大切なことは、自分の弱点などを客観的に捉えて、自分に何が必要なのか判断することです。
そのために学習塾や予備校をうまく学習の一部に取り入れたり、そこでしか得られない情報や分析を利用するなど、大学受験を自分なりにコーディネイトしましょう。

中学受験、高校受験、大学受験とでは、それぞれ親の関わり方に違いがあるのは当然ですが、それでも自分の子どもが受験という人生の岐路に立っているということには変わりはありません。
いくら子どもには子どもの人生があると思ってはみても、中学生も高校生もやはりまだ子供であることは間違いありません。
人生の先輩そして親という立場からついつい口を出したくもなり、ときには感情的になってしまうこともあるでしょう。
受験を控えた子どもを持つ「親の受験」とはどうあるべきなのでしょうか?
この問いに対してはいろんな親の考えがあるでしょうし、正解というものはないのかもしれません。
しかし言えるのは、受験は人生における岐路ではありますが、決してゴールではありません。
受験は子供が大人になっていく過程で通る一つの関所のようなもので大切な経験です。
「受験を通じて子どもが視野を広げたり、人生を豊かにするような経験ができればいいんだ」くらいの余裕ある心構えでいた方が子どもも安心でしょう。
受験する子どもに向かって「平常心でやりなさい!」と言う親の目が血走っているような光景をよく見ます。
受験というものに呑まれすぎてはいけません。
ここで1つ提案したいのは、今まで築いてきた親子関係をもう一度見直すきっかけとして受験を利用してみてはいかがでしょうか? ということです。
そして受験をきっかけに子どもとたくさん話しをしましょう。 話しをすることで、子どもの気持ちが理解でき、親の思いも伝わります。
親子関係がしっかりした信頼で結ばれていれば、子どもの受験に際し、親が何をすべきかとか親はどうあるべきかなどと今更ジタバタする必要はありません。
いつも通りでいいのです。
そうした親子関係を築いていき、親も一緒に成長していく事が「親の受験」なのかもしれません。






